アメリカでのアンブレラ保険(賠償責任保険)の話~JAL海外赴任者総合保障制度~
こんにちは!留学帯同妻おだちゃんです!
さて今回はアンブレラ保険についてお話したいと思います。
アンブレラ保険とは、自動車保険、家屋保険(レンターズ/テナント保険)の賠償責任超過分を補填する保険のことです。
そもそもアンブレラ保険とは
アンブレラ保険とは、自動車保険、家屋保険に上乗せして追加で入る保険のことです。
補償範囲は、以下の通りです。
自動車保険→対人・対物賠償の補償範囲を超えた部分を補填
家屋保険(レンターズ/テナント保険)→個人賠償責任の超過分を補填
アメリカの保険は、無制限補償プランが無いので、万が一賠償額が保険のカバー範囲を超えてしまった場合のために備えて入る保険となります。
通常は、自動車保険、家屋(レンターズ/テナント)保険のカバー範囲に上乗せして、100万~200万ドル程度の補償額が追加されます。
アンブレラ保険はいらない、という方もいるようですが、保険自体は年間で$100~400程度なので、
自動車を運転する&アパートを契約している
という方は入っておくのが無難かと思います。
ただしアンブレラ保険は単体で入れるものではなく、元となる自動車保険および家屋(レンターズ/テナント)保険に加入した上で追加で加入できるものになります。
アメリカの自動車保険の仕組み
アメリカでは州ごとに最低限カバーしなくてはいけない金額を定めており、これをカバーできる保険に絶対に加入しなくてはいけません。(強制保険(Liability))
ちなみにカリフォルニアでは以下のように定められています。
・Bodily Injury Liability(対人ライアビリティ)対人一人$15,000、一事故$30,000
・Property Damage Liability(対物ライアビリティ)$5,000
これは前述したように最低限のラインです。
もし他人にケガさせてしまった場合、医療費が$15,000では足りない場合があります。
なので、通常は任意でもっと補償額の大きな保険に入ります。
それでも、アメリカの自動車保険には補償額無制限のプランというのがありません。
そこで、登場するのがアンブレラ保険になります。
自動車保険を契約する際などに、保険会社の方に聞いてみれば一緒に入れるかと思うので、確認してみるのが良いと思います。
おだちゃんも自動車保険に加入する際に、加入した東京海上日動の担当者にと勧められました。
ちなみに当時自動車保険に追加して、東京海上日動に薦めていただいたプランは以下の内容でした。(2021年7月当時)
(結局家屋保険とアンブレラ保険は東京海上日動では契約はしませんでしたが)
<家屋保険(レンターズ/テナント)保険>
過失による第3者の治療費/物損の補償(火災など) $300,000-
火災などの損傷による個人の財産の補償(パソコンや家具など) $25,000-
上記の理由でご自宅が使えない場合のホテル代 $7500-
過失の有無に関わらず、医療費を求められた場合の支払い $5000-
<免責:自己負担> $500-/家財の盗難の免責は$250-
年間保険料:$200-250.00-前後
<アンブレラ保険>
補償額(相手の怪我や物損に対して)$1000,000
<免責:自己負担>$250-
一律年間保険料 $135.00-
ちなみにおだちゃんが車を買ったときの話とその時に入った保険の話はこちら↓
hikkoshi-odachan.hatenablog.com
おだちゃん家の選択~JAL海外赴任者総合保障制度への加入~
JAL海外赴任者総合保障制度
おだちゃん家では、日本にいる間にJAL海外赴任者総合保障制度より提供されている、「JAL家族総合賠償責任保険」というものに加入してきました。
こちらの保険は、家屋(レンターズ/テナント)保険+アンブレラ保険の役割を担ってくれるものになります。
ただし、アパートの契約時に家屋(レンターズ/テナント)保険の加入が義務付けられている場合、こちらの保険商品では条件を満たさない可能性があるので、事前に確認が必要です。
おだちゃんたちはアパート契約時に家屋(レンターズ/テナント)保険の契約が義務ではない大学の家族寮に入る予定だったので、こちらの保険で家屋保険も担えそうだと判断しました。
またこちらの保険、通常の家屋(レンターズ/テナント)保険と異なり、損害賠償部分のみの補償となるため、自分の財産や家が使えない時のホテル代などは出ません。
おだちゃんが契約した時はJAL家族総合賠償責任保険単体で年間保険料45,000円でした。
以下が賠償責任部分の補償内容となります。
円ベースなので、円安の昨今だとドル換算で補償額が減ってしまうのが悲しいところ・・・
※1自己負担 1事故につきUS$250,000(自動車保険での補償範囲でカバー)
※2022年4月時点
おだちゃんたちが契約した際は、JAL家族総合賠償責任保険単体での加入ができたのですが、現在は海外赴任者総合保障制度という制度のもと、海外旅行保険(医療保険)に付帯している商品となっているようです。
そのため現在ではJALの提供している海外旅行保険に加入する必要があります。
こちらがプランの料金になります。
治療・救援費用無制限のプランにすれば、医療保険としても使えますし、
他で医療保険を契約する場合は、113の一番安いプランにすれば、50,340円で賠償責任保険について同じベネフィットを享受できます。
※2022年4月時点
JAL家族総合賠償責任保険への加入方法
まずこちらの商品は日本からしか申し込めません。
必ず渡米前に申し込む必要があります。
そして、これが面倒なのですが、こちらの商品は、
①JALマイレージバンク(JMB)会員
②JALファミリークラブ会員
③JALカード(円建て)会員
であることが条件となります。
JALマイレージバンクとJALファミリークラブは申し込めば会費無料で会員になれるので、そこまでハードルは高くないのですが、JALカードは円建てのクレジットカードを作成しなくてはいけないので多少ハードルが高いです。
新規申し込みの流れはこちらのページをご参照ください
各種お手続き|JALファミリークラブ 海外赴任者総合保障制度
②③の条件を満たしていない場合は、海外赴任者総合保障制度の資料請求時に、一緒に申請書類を同封してくれるので、該当する項目にチェックを付けると良いかと思います。
①だけは事前にオンラインで申請して加入しておく必要があります。
資料請求はこちらから行えます。
個別で申し込む場合は以下の手順を踏みます。
①JALマイレージバンク(JMB)への加入
これはJALの行っている通常のマイレージプログラムなので、申請すればすぐに会員になることができます。
申し込みはオンラインで行えます。
飛行機に乗るたびにマイレージがたまるので、JALを利用する方は作っておいて損は無いかと思います。
初めて作成する場合は、クレジット機能の有無を選択して会員カードを作成します。
会員申し込みはこちら(↓)から行うことができます。
海外赴任者総合保障制度を利用したい場合は、円建てのJALのクレジットカードが必要となるので、JMB会員となる際に一緒に作成してしまうのが良いかと思います。
②JALファミリークラブ
JALファミリークラブは海外在住または在住予定の方向けのサービスです。
家族のマイルが合算できるほか、赴任時の超過手荷物料金免除サービスや帰任時の空港宅配サービスなどが受けられるのでJALを利用して渡航する方は重宝するかと思います。
申し込みはオンラインで完結します。
JALファミリークラブの詳細および申し込みはこちら
③JALカード(円建て)の作成
JALカード(円建て)の作成は、①のJMBへの加入の際にも作成できますし、すでにJMB会員で、クレジットカードだけ作成したいのであれば、下記のページからも申し込みができます。
カードの審査には4週間程度かかるので余裕をもって申し込みます。
④いよいよJAL海外赴任者総合保障制度への申し込み
JAL海外赴任者総合保障制度への申し込みは、オンラインでは行えません。
ホームページから資料請求(↓)を行い、申込書を取り寄せて行う必要があります。
資料請求後、数日で申請書類が届くので、すべて記入して指定の宛先へ返送します。
JALカード(円建)の申請も同時に行う場合は、審査に4週間程度かかるので余裕をもって申し込みましょう。
まとめ
さていかがだったでしょうか。
今回はアンブレラ保険とおだちゃん家が日本から加入していったJALの海外赴任者総合保障制度について解説しました。
JALの海外赴任者総合保障制度はJALのクレジットカードを作成と、日本からの加入が条件となり、結構面倒です。
なのでJALをあまり使わない、という方は渡米後に自動車保険や家屋(レンターズ/テナント)保険の加入のついでにアンブレラ保険に加入するので十分かと思います。
一方でJALで海外旅行保険(医療保険)も入ろうと思っている方は、一度にアンブレラの役割を担う損害賠償保険にも加入できるので、便利かと思います。
アンブレラ保険自体加入していない、と言う方も結構いるようですが、万が一の備えのために一度考えてみても良いかと思います(*´ω`)
ブログのマスコットキャラクター「おだパンダ」のスタンプです↑
よろしければ使ってみてくださいね。