おだちゃんの留学妻日記

ロサンゼルスに留学することになった夫に帯同する専業主婦の徒然なる日記です

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渡米に当たって検討した医療保険の話

こんにちは!留学帯同妻おだちゃんです!

今回は留学に当たって検討した医療保険のお話をしたいと思います。

結論としては、

 

おだちゃん⇒海外旅行保険東京海上日動

旦那⇒学期開始前は海外旅行保険東京海上日動)、学期開始後は大学指定の団体保険

 

としました。

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※イメージ

アメリカでの医療保険

渡米にあたり、検討した大事な項目の一つは医療保険です。

アメリカには日本のような国民皆保険制度はないため、医療費は自身の責任のもとまかなわなければなりません。

アメリカは医療費がひっじょ~~~~に高いことで有名なので、万が一ケガや病気をした際に支払いができなくなると困ってしまいます。

そのため、医療保険に加入しておくことは必須項目かと思います。

 

医療保険の加入方法としては、主に以下の4通りが考えられるかと思います。

 

①アメリカで民間の医療保険に加入

②政府のプログラムの公的医療保険に加入(※低所得者などに限られる)

③会社or大学指定の団体保険に加入

④日本から海外旅行保険を契約して渡航

 

アメリカで民間の医療保険に加入

これは多くのアメリカ人が取っている方法の一つかと思います。

ただし、アメリカの民間の医療保険代はとても高額です。

居住地や年齢、プラン内容や健康状態によっても変わってきますが、health marketの調査によれば、2021年の全米の月間平均保険料は$452となっています。

こちらはブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナと4段階あるプランの中で、二番目に低いシルバーの平均保険料なので、より掛け金の高いプランを選択する場合は更に高額となります。

 

ちなみに同年のカリフォルニアの月間平均保険料は$426となっているので、全米平均より少し安くなっています。

 

また年齢が上がると、保険料は跳ね上がります。

50代後半になってくると一月$1000を超えてしまうことも・・・

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年齢と保険料の関係
Value Penguin HPより)

毎月10万円医療保険代がかかるなんて、これは保険料支払えずに無保険状態となってしまう市民が沢山出てきてしまうのも納得ですね。

 

ただ、日本の国民健康保険でも、年収600万円程度で40歳未満の場合月々5万円弱かかってくるので、比較的若い年代であればアメリカの民間の保険料でもそこまで大きく変わらず加入できるかと思います。

ただ、日本だと、会社員などの場合は職場が半額負担してくれたりするので、単純に比較はできませんが。

 

②政府のプログラムの公的医療保険に加入

メディケイド(Medicaid)について

公的医療保険は無料または非常に安価な保険料で済みますが、加入条件が厳しく、基本的には低所得者、障害者、高齢者などに限られます。

 

公的医療保険には、メディケアメディケイドの二種類があります。

メディケア高齢者および身体障害者向け連邦政府が運営する制度

メディケイド低所得者向け連邦政府と州が運営する制度

となります。

 

留学などで渡航してくる場合に公的医療保険に加入する場合は、メディケイドを検討することになるかと思います。

メディケイドは各州政府が実質的に管理運営しているので、州ごとに呼び名が違ったりします。

カリフォルニアでは、Medi-calと呼ばれており、Department of Health Care Services (DHCS)がプログラムの統括をしています。

申請にあたっての情報などはこちらのDHCSのウェブサイトに掲載されています。

www.dhcs.ca.gov

 

また、日本語のパンフレットもあるので、興味があれば目を通してみると良いかと思います。

 

メディケイド申請にあたっての低所得の基準は、連邦政府の規定する「連邦貧困水準(Federal Poverty Level)」を参考に決めらています。

連邦貧困水準が138%以下であればMedi-calの受給資格があります。

 

1人世帯で$17,775、2人世帯で$24,040、4人世帯$36,570、が138%のラインにあたります。

 

妊婦や子供についてはそれ以上の収入であっても受給資格が得られます。

Coverd CAのサイトにに2022年の連邦貧困水準とMedi-Calの対象表が掲載されていますのでご参照ください。

 

Covered Californiaについて

また収入基準を超えている場合はMedi-Calには申し込めませんが、Covered Californiaと言われる州の保険市場を通じて保険に申し込める場合があります。

www.coveredca.com

収入規定を満たせば、「保険料援助(premium assistance)」を受けて保険料を抑えることができます。

連邦貧困水準が400%までであれば、Covered Californiaを通じて保険料は収入の0%~8.5%程度に抑えることができます。

また400%を超える場合でも「federal premium tax credit」が適用され、保険料を収入の8.5%までに抑えることが可能です。

 

この400%基準は、

1人世帯で$51,520、2人世帯で$69,680、3人世帯で$106,000

となるので、あてはまる人もかなり増えるかと思います。

 

連邦貧困水準とCovered Californiaの対照表はこちらで見れます。

 

③会社or大学指定の団体保険に加入

学生の方や働いている方は、大学や職場で指定されている団体保険に加入する場合もあるかと思います。

帯同されるご家族などもその家族枠を使用して加入することもできます。

ただ、大学指定の保険も決して安くはありません。

 

例えば我が旦那の通うUCLAの場合は、2021-2022は

〇学部生:年間$2,799

〇大学院生:年間$4,720.11

となっています。

我が旦那のような大学院生の場合だと月$400弱かかってくるのでアメリカの民間の保険と比較してもそこまでお得、というわけではないかと思います。

www.studenthealth.ucla.edu

 

またご家族の保険料はそれよりは更に高くなります。

UCLA大学院生の配偶者の場合、

〇通常医療のみ(Medical Only):年間$7,839($2,613.00 /学期)

〇通常医療+歯科+眼科(Medical, Dental, and Vision):年間$8,124.36($2,708.12/学期)

通常医療のみのプランでも月々$650ちょっとかかる計算です。

高いね・・・アメリカで生きていく自信を無くすお値段です。

www.studenthealth.ucla.edu

 

④日本から海外旅行保険を契約して渡航

日本の保険会社では、長期の海外旅行保険を提供している会社もあります。

おだちゃんはこの方法を取ることにしました。

通常パンフレットには1年までの保険料しか掲載されていないことが多いですが、2年間まとめて契約することなども可能です。

こちらの方法は、すべて日本語で完結することに加え、渡航前に契約ができるので、渡航後に保険の心配をしなくても良いのが利点かと思います。

そしてお値段的にも、アメリカの保険よりはるかに安く済むかと思います。

プランや保険会社にもよりますが大体年間25万円程度になるかと思います。

月々2万円ちょっとなので、そこまで大きな負担にはならない金額かと思います。

 

また年間契約でなくても、通常の旅行保険のように、

例えば渡航直後から大学や職場の保険が始まるまでの間だけ加入する、

などの方法で利用することもできるかと思います。

 

海外旅行保険を出している保険会社は沢山あるかと思いますが、メジャーなのは、東京海上日動AIG損保あたりかと思います。

おだちゃんもこの二社を比較しました。

 

両者ともオンライン上でパンフレットが見れるので、参考にしてみると良いかと思います。

東京海上日動のパンフレット

個人・タイプ契約用

ー留学生プラン用(オンラインパンフレットなし)

AIG損保のパンフレット

海外留学保険

海外出張・駐在保険

 

おだちゃん家の取った方法

おだちゃんの保険→2年間東京海上日動海外旅行保険

前述のように、大学指定の団体保険の家族枠は非常に高額だったため、おだちゃんは、

④日本から海外旅行保険を契約して渡航

という方法を取ることにしました。

おだちゃんも周りの帯同奥様方もこのパターンが多いと思います。

 

加入に当たっては東京海上日動AIG損保を比較して決めました。

大まかな印象としては下記のような感じです。

 

東京海上日動→補償内容は必要十分。値段は少し安い

AIG損保→歯科補償が付帯しているなど、手厚い補償内容のプランが多い。その分少し高額

 

参考に、両者のプランを表にしたものを載せておきます。

 

東京海上日動(個人・タイプ契約用)】

  15~69歳 0~69歳
契約タイプ L3 L2 N4 N3 M2
傷害死亡 5,000万円 3,000万円 1,000万円 - 1,000万円
傷害後遺障害 5,000万円 3,000万円 3,000万円 3,000万円 1,000万円
治療・救援費用 無制限 無制限 無制限 無制限 3,000万円
疾病死亡 1,000万円 1,000万円 1,000万円 - 1,000万円
賠償責任 1億円 1億円 1億円 1億円 1億円
携行品損害 30万円 20万円 20万円 20万円 10万円
航空機寄託手荷物 3万円 3万円 3万円 3万円 3万円
航空機遅延 付帯あり 付帯あり 付帯あり 付帯あり 付帯あり
保険料(1年) 260,580円 248,520円 243,660円 232,620円 208,490円

                   ※2020年4月1日以降開始用

                   ※東京海上日動HPより再編

 

AIG損保(海外留学保険)】

契約タイプ TP4 TP3 TP2 TP1 8P4 8P3 8P2 8P1
傷害死亡 3,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円 3,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円
傷害後遺障害 3,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円 3,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円
治療・救援費用 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限 無制限
歯科治療費用 10万円 10万円 10万円 10万円 補償なし 補償なし 補償なし 補償なし
疾病死亡 2,000万円 1,000万円 1,000万円 1,000万円 2,000万円 1,000万円 1,000万円 1,000万円
賠償責任 1億円 1億円 1億円 1億円 1億円 1億円 1億円 1億円
生活用動産補償 50万円 50万円 50万円 30万円 50万円 50万円 50万円 30万円
航空機寄託手荷物 10万円 10万円 10万円 補償なし 10万円 10万円 10万円 補償なし
航空機遅延 2万円 2万円 2万円 補償なし 2万円 2万円 2万円 補償なし

保険料

(1年)

291,800円 275,810円 268,390円 261,930円 276,430円 260,440円 253,020円 246,560円

                            ※2020年3月版

                            ※AIG損保HPより再編

 

いくらかかるかわからないアメリカの医療費を考えると、治療・救援は無制限の方が安心かと思い、こちらは最低条件としました。

それを満たせば他の補償は高額のものでなくても良いかな、と思っていたので、比較的安価な東京海上日動の<個人・タイプ契約用>のプランを契約することにしました。

その中でも、治療・救援無制限のプランの中でも最低限のN3のプランにしました。

 

こちらのプランは歯科・眼科などは含まれていませんし、妊娠出産にかかる費用なども補助されません

本当にケガや渡航後に発症した病気のため、というものになります。

ただ、ケガや病気の際には電話をすると、病院の紹介をしてもらうことができます。対象医院では立て替え不要で利用できる、キャッシュレスメディカルサービスを利用することもできるので、便利だとは思います。

また、トラベルプロテクションが別途付帯しており、困ったときに通訳サービスホテル・航空券の手配などを行ってくれるコンシェルジュ的なサービスもあるので、重宝するかと思います。(おだちゃんは使ったことないですが)

 

お値段はは渡航日である2021年7月末から我が旦那の卒業予定の2023年6月末までの

約23か月で45万円少々

でした。

月々2万円弱なのでそこまで高くないかと思います。

また、1年以上の契約については、別の保険に変える場合や、帰国日が早まった場合などは途中解約することもできます。

その場合は日割りで保険料を返還してもらえます。

 

わが旦那の保険→学期後は大学指定の保険、学期前は海外旅行保険

学期開始後:大学指定の保険

UCLAの大学指定の団体保険は結構高いので、本当は我が旦那も同じく滞在期間中ずっと日本から海外旅行保険を契約していきたいと考えていました。

ところが、大学指定の保険はほぼ強制加入で、加入を免除してもらうためには、大学の提示する条件を満たす別の保険に加入している必要があります。

条件はウェブサイトに掲載されています。(こちら

 

条件には以下のような項目があります。

-年間の自己負担の最高額(out-of-pocket maximum)が$8,550以下のプラン

-精神疾患に関する外来、入院をカバー

-アルコール/薬物依存にかかる医師の診察をカバー

-自殺未遂や自殺願望を含む、自殺の状態に関連するサービスをカバー(留学生のみ)
-あらゆる種類のレクリエーション活動やアマチュアスポーツへの参加による怪我に対する医療サービスをカバー(留学生のみ)

 

金額のみであれば、治療・救援無制限のプランを契約すれば条件はクリアできるのですが、それ以外の条件がとても厳しいですね。

精神疾患や薬物依存、自殺の対応など一般的な日本の海外旅行保険には通常含まれていない内容かと思います。

しかしこうした項目が必須で入っている、というのは、アメリカではそれだけこうした問題が一般的で深刻ということなのでしょうね。

また、海外旅行保険においては、スカイダイビングなどの危険なスポーツによるケガはカバーされないので、最後の条件も厳しいですね。

 

また加入免除の審査も時間がかかる上に、必ずしも免除されるわけではないということでなので、我が旦那は在学中は大学指定の団体保険に入ることにしました。

 

学期開始前:海外旅行保険東京海上日動

おだちゃんたちは7月末に渡航したのですが、我が旦那の学期は9月末開始でした。

大学の保険は学期の開始から適用されるため、合間の2か月弱の期間は、海外旅行保険を利用してカバーすることにしました。

プランはおだちゃんのプランと同じ、東京海上日動のプランにしました。

 

クレジットカード付帯の海外旅行保険なども、3か月までは補償があったりしますが、補償内容が万が一の際に不足しそうな内容だったので、こちらは使わないことにしました。

 

まとめ

さて、今回は渡米にあたって検討した医療保険についてお話しました。

現地の民間保険や政府の公的保険は検討しなかったのですが、長期の海外旅行保険の契約を考えている方などの参考になればうれしいです。

 

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